小中学生向け『アフリカ×環境講座』報告書
開催日時 令和7年(2025年) 8月19 日(木)10:00~12:00
会場 中区役所本館7階会議室
主催 横浜市
企画実施 アフリカ理解プロジェクト
対象 小学生・中学生とその保護者
参加者 子供14人、保護者11人(計25人)
本講座は、横浜市が2027年に開催予定のGREEN EXPO、および2025年に開催されたTICAD 9の周知と連動して企画されました。
主な目的
・アフリカの現状を身近に学ぶ
「アフリカってどんなところ?」という子どもたちの素朴な疑問に答えながら、現地の暮らしと植物を楽しく学ぶきっかけを提供する。
・環境問題とのつながりを理解する
アフリカ原産で日本の生活にもかかわる植物に注目し、気候変動や環境問題とのつながりを考える機会を抄出する。横浜市の主催で、2027年に横浜市で開催されるGREEN EXPOと、本年2025年に開かれるTICAD9の周知も行う。
・国際協力への関心を高める
保護者と一緒に国際協力やサステナビリティについて考え、世界とのつながりを感じ取ってもらう。
プログラム
アフリカの農村で営まれる暮らしと、そこで活用される多様な植物について紹介しました。
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アフリカ原産の植物の食用・薬用・儀式での活用方法
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植物が人間の命や生活を支える役割
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気候変動によるコーヒーなどの栽培への影響
講師が用いたメッセージ:「人間は太古の昔から、植物とともに生きてきました。酸素をつくり出す力、食べ物になる実や葉、薬になるハーブやスパイス—植物は、私たちの命や生活を支える欠かせない存在です。アフリカの農村では、裏庭や畑で多くの種類の植物が育てられています。それらは、食用・薬用として使われたり、香りや祈りの場にも活かされたりしながら、日々の暮らしを豊かにしています。しかし今、人間の活動が自然環境に大きな影響を与え、植物にとって生きづらい状況が広がっています。気候変動などによって、コーヒーのような植物の栽培が困難になる地域も増えています。」
中盤:アフリカのお米のお話
アフリカで栽培されるお米の特徴と、日本の食卓とのつながり、農業を通じた国際的なつながりについて説明しました。
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内容:エチオピア産の乳香の背景と種類を紹介し、異なる香りを実際に体験
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ねらい:感覚を通じた文化理解、多様な香りの感受性を引き出す
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子どもたちの反応:「初めて嗅ぐ香り」として強い興味を示し、それぞれの香りを言葉で表現する活動を行いました
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内容:アフリカ原産ハーブの精油を使用した虫よけスプレー製作
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ねらい:日常生活で実践できる「環境と人にやさしい工夫」を体験
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成果:完成したスプレーを持ち帰り、家庭での活用を促進
参加者にはアフリカ理解プロジェクト作成の10ページワークシートを配布し、講師と一緒に問題を解きながら進めました。
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ワークシート表紙に「植物と人のくらしのつながり」をテーマとしたメッセージを掲載
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小学生から中学生までの複数の学年に対応するよう設計
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実践的な問い(「気候変動で栽培が難しくなる植物は?」など)を通じて、抽象的な概念を身近に
参加者からは以下のような気づきが寄せられました:
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小学生からは予想以上に多くの質問や意見が出るなど、主体的な参加が見られた
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「植物と人の暮らしのつながりを知ることから、自分たちに何ができるか考えるきっかけになった」という感想が多数寄せられた
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保護者からは「自分たちの食や買い物が、世界の環境とつながっていることを実感した」という声が届いた
参加者の年齢幅(小学低学年~中学生)が広く、ワークシートの一部の内容が小学生にはやや難しく感じられたという指摘がありました。
次回以降の講座開催に向けて、以下の改善を予定しています:
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学年に応じた複数バージョンのワークシート作成
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図表や写真をさらに活用し、視覚的な理解を促進
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体験プログラムの充実と、家庭や学校での応用アイデアの提供
本講座は、アフリカの人々の暮らしや植物を入り口として、環境問題や国際協力について保護者で考える貴重な機会となりました。子どもたちが「遠い国の問題」を自分ごととして捉え、行動につなげていくことが、グローバルな課題解決の第一歩です。
今後も、体験型の環境・国際理解教育を通じて、次世代の市民としての気づきと主体性を育てる学びの場づくりを広げていきます。
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配布ワークシート(アフリカ理解プロジェクト作成、全10ページ)
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講座時の写真記録











