11月24日、ギャラリーspace Un Tokyoで行ったワークショップの報告です。
エチオピア式コーヒーの楽しみ方ワークショップ

報告書のフルバージョンはこちらからダウンロードいただけます。


開催日時 11月9日(土) ▶ 11月10日(日)
開催時間 10:00~16:00
会場 港区南青山 (ギャラリーspace Un)

ギャラリーspace Un のパブリックプログラム
2024 年に南青山にオープンしたアートギャラリー「space Un Tokyo 」で催されるアフリカと現代アート、日本とアフリカの交流・対話を生み出すアーティストトークやワークショップなどの教育活動プログラムです。アフリカ理解プロジェクトは、ワークショップの企画・実施で協力しています。2024 年 6 月にはアフリカ国旗のお話とビーズワークを実施しました。

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space Un パブリックプログラム/11 月ワークショップ企画
人類とコーヒーの発祥地 エチオピア式コーヒーのたのしみ方

エチオピアはアラビカ種コーヒー(Coffea arabica)の生誕の地といわれています。このワークショ
ップでは、エチオピアの原生林に自生する野生コーヒーとその森で暮らす人びとを画像や動画トーク
で訪ね、古くから伝わるコーヒーの飲み方、乳香の香り、伝統的な茶菓子の試食など、エチオピアの
コーヒーをめぐる物語を楽しんでいただきます。エチオピアの伝統&モダンカフェの様子など最新情
報も交えて、日本では知られていないコーヒーの世界にご案内します。
<プログラム> 
・展示 茶儀式「コーヒーセレモニーの道具一式」と説明 
コーヒー発祥の地エチオピアでは、日本の茶道と同じようにコーヒーを飲むことを儀式化した「コー
ヒーセレモニー」という作法あります。エチオピア人講師が、展示の道具の使い方やセレモニーの作
法を詳しく解説します。
・お話 世界でエチオピアだけに残る野生のコーヒーの森を訪ねて 
コーヒーの起源には諸説ありますが、カルディという名の若い山羊飼いが、赤い実を食べて踊る羊を
見て発見したというのがエチオピアに伝わるコーヒー伝説です。森に今も自生するワイルドコーヒー
を探して「青ナイルの源流の地、失われたアーク伝説が残るバハルダールの森」、コーヒーの名称の
由来とされるカファ地方の「ジンマ王国の森」、村人がマザーツリーと呼ぶ「樹齢 150 年生のコーヒ
ーノキが現存する「ボンガ王国の森」を画像や動画、トークで訪ねます。
・体験 
▶野生のコーヒーを楽しむ
カファ地方の森の野生コーヒーの試飲(伝統的な飲み方で)
▶茶菓子を楽しむ 
コーヒーに添えられる茶菓子の試食(1 日三回のコーヒーの時間に添えられる、素朴でどこかなつか
しい味の茶菓子ダボとコロには人々の暮らしの知恵が詰まっています)
▶希少な乳香を焚いて香りを楽しむ 
東方の賢者がイエス・キリストの誕生に 3 つの贈り物をしたことが聖書に記されています。そのうち
の 2 つが乳香と没薬で、エチオピアでは古くから宗教儀式などに使われています。乳香はカンラン科
の落葉中低木ニュウコウノキから採れる樹脂で、独特の香りと薬効を持ちます。いろいろな乳香の香
りと使い方を学びます。
▶民族衣装を楽しむ 

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ワークショップのねらい 
本ワークショップでは、参加者と対話しながら、
・アフリカ大陸それぞれの国に、歴史や文化があるこ
とをエチオピアのコーヒー文化から知る
・エチオピアのおもてなし文化コーヒーセレモニー体
験(野生のコーヒー・乳香・茶菓子など)
・ワークショップのなかで対話を通じて、グローバル
な視野を持つ人材を育成する

ワークショップの様子

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展示 エチオピアのコーヒーセレモニーに使う道具類です。 
コーヒー発祥の地エチオピアでは、日本の茶道と同じようにコーヒーを飲むことを儀式化した「コーヒーセレモニー」とい
う作法あります。今回は、会場で火が使えないので、実際にコーヒーを煎ってふるまうことできませんでしたが、様々な道具を展示し、詳しい説明を行いました。スタッフが自宅で育てて3 年目になるコーヒーの木やコーヒーに使うハーブテナダム、乳香も持参しました。

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JICA エチオピア専門家によるお話 世界でエチオピアだけに残る野生のコーヒーの森を訪ねて コーヒーの起源には諸説ありますが、カルディという名の若い山羊飼いが、赤い実を食べて踊る羊を見て発見したというのがエチオピアに伝わるコーヒー伝説です。森に今も自生するワイルドコーヒーを探して「青ナイルの源流の地、失われたアーク伝説が残るバハルダールの森」、コーヒーの名称の由来とされるカファ地方の「ジンマ王国の森」、村人がマザーツリーと呼ぶ「樹齢 150 年生のコーヒーノキが
現存する「ボンガ王国の森」を画像や動画、トークで訪ねました。また、コーヒーの 2050 年問題や森を守るために私たちが取るべき行動についても解説がありました。

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エチオピア人講師 Tenbete さんによるコーヒーセレモニー 
Tenbete さんから、日本では知られていない発祥地のコーヒーの楽しみ方、コーヒーセレモニーの道具や作法について詳しく説明がありました。参加者には、エチオピアの素焼きのポット(ジャバナ)で、小さなカップ(シニー)に注ぎ、茶菓子(ダボ・コロ)が供されました。エチオピアの古くからの飲み方(岩塩や薬草を入れる)の体験もありました。香りのおもてなし「乳香」も、実際に焚いて香りを楽しんでいただきました。さまざまな種類の乳香や薬用植物も実物を見ながら説明があり、この希少な乳香が乱獲や気象変動で消滅の危機にあることも学びました。

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アフリカ理解プロジェクト出版の書籍やアフリカの生産者支援商品の展示販売 
乳香やコーヒー豆のグッズに人気がありました。商品について質問が多くありました。収益はすべてアフリカ生産者支援プロジェクトとアフリカ理解促進のための活動に使われます。

参加者のアンケート

・エチオピアのコーヒーの森が印象的だった。実際の道具類やエチオピア出身のコーヒーマスターからお話を聞けたことなどが楽しかったです。エチオピアに行ってみたいです(30 代)
・スライドから理解を深めてから、実際にワークショップに取り組む進め方がとても分かりやすかった。とても楽しめました!!(20 代)
・interactive multimedia. Bilingual experiential. great curation with for more people to have enjoyed the experience 対話的なバイリンガル型のワークショップだった。もっと多くの人にこのすばらしい経験を楽しんでもらいたかった。 (50 代)
・コーヒーを体験できて楽しかった。エチオピアのコーヒー文化が知れた事。初めての事が多かったです(40代)
ワークショップの満足度は 100%でした。アンケートに協力してくださった皆さまありがとうございました。

今回のワークショップの内容が分かる「コーヒーの本」

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