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アフリカ理解プロジェクトのイベント情報

アフリカ理解の促進を通じて地球市民の育成を目指すNGO、アフリカ理解プロジェクトが企画するイベント情報です。

2013年03月

28 3月

3月9日絵本出版記念イベント_タイトゥホテル(その3)

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We need to ask fundamental questions. Who plans for Africa? Where does knowledge come from? What makes people read?

識字率が、改善傾向(とはいえ、Youth literacy 44.6%Adult literacy 42%、と依然として高いのですが)にあるエチオピアでは、良質な教科書や子どもが読む絵本などのニーズが高まっています。しかしながら、現地の出版社が出版する本には、乱丁、スペルミス、子どもに不適切なイラストなど、多くの課題を抱えています。

そこで、St.Merry University College内に、2011年にできた出版局との協働で、同プロジェクトを立ち上げ、今月、日本人イラストレーターの協力を得て、2冊の絵本『Muna's Monkey』と『Giant Pineapple』を、それぞれ初版3000部で刊行しました。絵本の価格は、A4変形フルカラー32pで、33ブル(約165円)です。(ちなみに首都のアジスアババでカフェに入りコーヒーを飲むと15ブル(約75円)。コーヒー約2杯分の価格です)。コミュニティーサービスではあっても、慈善事業ではないので、これで十分採算が取れるように計算されています。

タイトゥホテルで開かれた絵本の出版記念には、故マイケルさんの妻イルカミネットさんと2人の子どもたちも列席し、刷り上がったばかりの絵本にリボンカットをしました。

私のスピーチのなかにあった
「Michael left us, but we can meet him whenever we read his book.His soul and spirits is living inthe stories.」に、
イルカミネットさんからは、「Dear Ms. Kurumi,Thank you so much for coming to the important event with your husband and for the good words that you sited about Michael in your good speech. All the family members have taken good memory about him and I believe it gave my children the courage to move on with their lives.Please pass our greetings to your husband and thank you foe everything.Best of Regards」

というお礼のメールと共に、挿絵を提供してくださった日本のイラストレーターの「はなとみみ(大地康子さん」「蘇武克枝さん」にも深く感謝しますと結んでありました。

マイケルさんの絵本を日本でも出版できる機会があればと思っています。
19 3月

TICAD V閣僚準備会議レポート_from Addis Ababa

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みなさん

こんにちは、エチオピアオフィスです。遠くで雷の音がしています。

先週エチオピアで行われた「TICAD V閣僚準備会議」について、下記のサイトで内容を読むことができます。
『ニュース報道』
今年6月に横浜で開かれるTICAD=アフリカ開発会議を前に、岸田外務大臣は、訪問先のエチオピアでアフリカの平和を後押しするため524億円あまりの新たな支援を行うことを明らかにしました。

アフリカNGOの代表の話では、アフリカ連合と日本政府の間でアフリカの経済成長支援について、両者の間で議論が白熱したという話でしたが、そのことについては、ニュースでは触れられていませんね。

TICAD Vの記者会見等に市民社会が配布した、市民社会作成の『プレスリリース』の日本語訳

写真:・本会議第2全体会(MDGsセッション)における市民社会のスピーチ。
    発言は全員3分以内で行う。
   ・アフリカ(ccfa)、エチオピアNGO、日本の市民社会グループ(動く→動かす)など40名が本会議に参加。
    アフリカ理解プロジェクトも、Japanese CSO based on Ethiopiaとして参加しました。   
   ・会議中のコーヒーブレークで、シオラレオーネのCSO代表ほかと雑談。
    「アフリカの開発は、女性と若者に力を入れるべき」と力強く語ってました。
    
16 3月

3月9日絵本出版記念イベント_タイトゥホテル(その2)

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このコラボレーション絵本プロジェクトは、アフリカ理解プロジェクトが、マイケルさんやエチオピアの大手出版社Shama Bookと2008年に開始したものです。しかしながら、翌年起きた世界的な金融危機をもろに受け資金難に陥ったエチオピアの出版社からの刊行が難しくなり、出版の道を他に探さなければならなくなりました。USAIDの教材助成金、日本の出版社、教科書会社、日本大使館とあらゆるところにアプローチをしてみましたが、なかなかうまくいきませんでした。そういう状況のなかでもマイケルさんと会うと絵本のアイデアはつきず、私が言った「イラストレーターを多国籍にすると面白いはず」を、彼はずっと覚えていたようです。

昨年の春、マイケルから「kurumi! 英国人・韓国人・エチオピア人のイラストレーターを見つけたよ」と連絡があり、続いて「出版社も見つかったから、会って欲しい」と連絡がありました。そこでマイケルと一緒に会ったのが、 St.Merry University College出版局(FidelPublishers)の出版部門チーフ&同大学の教授、Dr.Sileshiでした。

同出版局は、2011年に同大学内にできたばかりの新部署で、コミュニティサービスを目的として設立されました。出版分野はサイエンス、語学、教材、フィクションをバイリンガル(ソマリ語、英語、アムハラ語、オロモ語、ティグライ語など)で。2011年から2012年までに、すでに6冊の本を出版しています。

昨年刊行した絵本の価格は、普及版(地方:白黒)と一般(都会:カラー)の2種類、前者は19ブル(約1ドル)後者は38ブル(約2ドル)でエチオピアの子どもたちでも買える価格に設定しています。販売数は(実数を聞き漏らしたが数千冊)は、国内、また海外に住むエチオピアのディアスポラスコミュニティに向けて順調に伸びているとのことです。

まさに絵本のBOPビジネスを展開中というところです。

写真:質素で静謐。多くの人が集まり心温まる出版記念でした。
友人・関係者・家族のスピーチ。私もマイケルとの思い出を語りました。
その3につづく
16 3月

3月9日絵本出版記念イベント_タイトゥホテル(その1)

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エチオピアオフィスです。

先週3月9日(土)タイトゥホテルで「エチオピア・日本コラボレーション絵本の出版記念会」が、出版社の主催で開かれました。
この会は、絵本の著者であり、私の長年の友人でもあるマイケル(Dr.M. D.Ambatche氏)の追悼式も兼ていました。

Dr.M. D. Ambatcheは、エチオピアで最もよく知られる創作童話作家の一人です。癌の治療で闘病生活を送っていましたが、昨年10月、世界各国にいる友人たちに、惜しまれながら亡くなりました。

出版記念の会場になったタイトゥホテルは、アジスアベバで最も古い歴史のあるホテルです。入り口には、マイケルの全作品(南アや英国で出版された絵本もあります)が並べられ、日本のイラストレーター「はなとみみ」さんと「蘇武克枝」さんが描いてくれた絵本、そしてマイケルさん写真の垂れ幕も立てられいました。

午前9時半、私と白鳥さんが到着した時には、まだまばらだった出席者の数も(写真)10時のセレモニーの始まりと共に増えていき、最後は会場いっぱいになり、マイケルの交友の深さを思わせました。
その2につづく
8 3月

コーヒーの本英語版_BookWorld

d22781ff.jpgこんにちは、エチオピアオフィスです。
昨日は、ARPの本『アフリカンキッチン英語版』を刊行しているShama Booksに営業に行ってきました。Shamabooksは1991年創業、エチオピアでは大手出版・配本会社のひとつです。エチオピアに住んでいる人なら良く知っている「BookWorld」を経営し、アジスアベバにシェラトン・ヒルトンホテル店舗を含む11の店舗を持っています。

『Shamabooks』

マーケッティング主任のアセファさんに会って『アフリカンキッチン英語版』の再販と、『The Legend of Ethiopian Coffee』の2つの交渉をしたところ、アフリカンキッチンの再販はぜひ行いたい。The Legendの方は、350冊の納品が決まりました。アセファさんは、Shamaの社屋の近くにあるTomocaにコーヒーをよく飲みに行っていて、Tomocaで販売しているThe Legend を見て、仕入れたいと思っていたそうです。アフリカンキッチンの方は、世界不況からの同社が資金難に陥り(キッチンは、インドで印刷していたのでコスト高)1000冊が出てから2年ほど再販されませんでした。これまで外注していた印刷を、社内印刷に切り替えることでコスト削減をする方針に転換し、再販が可能になってきたということです。ちなみに、本の国内需要が最も多いのは、学校教科書や副読本、絵本などの教育関連の本で、最近は、観光客向けの本の需要も大きいと言います。写真:観光客をターゲットにしたShamabooksの本

みなさんの広報・ご協力のおかげで『The Legend of Ethiopian Coffee』の配本は、わずか3か月で、1,316冊になりました。今日は、Ethnographic Museum(アジスアベバ大学内民俗学博物館)のミュージアムショップに若手二人を連れて営業に行っています。同大学内書店では、すでに販売が開始されています。ここの書店にも興味深い本がたくさんあります。
3 3月

教材『コーヒーモノガタリ』アマゾン書店からも販売。

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今日は、日本のひな祭りですね。寒さは少し和らいで来たでしょうか?2400mの高地にあるエチオピアは、暑くもなく寒くもなく、今が一番過ごしやすい季節です。

ARPのサポーターの織田雪江さんが執筆したアフリカ教材シリーズVol.1『コーヒーモノガタリ』が、アマゾン書店からも買えるようになりました。教材を使った方、ワークショップに参加経験のある方には、ぜひレビューを書いていただければと思います。
アマゾン販売は、一般の方への普及と広報を目的としています。この教材のほかにも『原木のある森 コーヒーのはじまりの物語』、明石書店からは、『アフリカおしゃれシリーズ全4冊』がアマゾン書店販売されています。

これまで通り、アフリカ理解プロジェクトの本はWEBサイトからも購入できます。クレジット決済ではなく、郵便局振込(無料)で多少面倒ですが、コーヒーモノガタリは税込1500円(送料無料)なので、アマゾンよりはお得です。

『アフリカ理解プロジェクトの本』は、収益の全額を教育支援やアフリカ理解促進に使い、また、どこからの補助も受けずに制作しています。
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