
写真家志望のYUIさん、デザイン系主婦のMIEさん、私の3人で、昨年明石書店から出版した『アフリカンドレス』2刷、特集ページの写真撮りをしました。今度の改訂版には、今のページに加えて、現代タイプのアフリカンパンツ、トップ&スカート、バッグや帽子etc.のつくり方を載せる予定です。アディスに住む、婦人子供服が専門の元協力隊隊員の久美代さんが、アフリカをイメージしてデザイン、縫製してくれました。生地は、市場で買った西アフリカの布。ノースリーブトップ、直線縫いの長袖は、ヘッドスカーフにもなります。手縫いでも2時間くらいで出来ちゃう簡単さ。モデルは家で働いている20歳のMIMIさん。初めは恥ずかしがっていた彼女が、だんだんモデル顔になっていくのでびっくり。「エチオピアの若い人も着たいかな?」って聞いたら、「もちろん!ですよ」って言ってました。というわけで「ドレス」や「キッチン」の英語版も検討中です。
エチオピアに来る前、BBC NEWSのこのページhttp://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/2608723.stmで="Ethiopia has tremendous cotton, it's one of the best in the world" Designer Gadol Ton=という言葉を見つけてからずっとエチオピアの布に興味を持っていました。来年発刊する『アフリカンリビング』の取材をしたときに、若いエチオピア人デザイナーと知り合いになり、彼の作ったドレスを見せてもらい、撮影したのがこの写真です。ちなみに彼は、ピーコさんを若くしたような感じ、仕事が同じだと似てくるのかしらん。ドレス生地のシルクのような光沢や織りが素晴らしいので聞いてみたら、エチオピア製でハラール産という話。このBBCのストーリーを思い出しました。この生地はスカーフ素材としても使われていて、ちょっと素敵なエチオピアのお土産になります。但し品質はピンからキリまであるので、選球眼が必要。
プロジェクトのブース前は、いつも人の輪が出来ていました。5月21・22日に日比谷公園で開催された「アフリカンフェスタ2005」に、プロジェクトは今年もNGO団体として出展しました。2日間で6万5千人の来訪者で会場は大賑わい。私たちのブースでは「ドレス」や「キッチン」の書籍販売ほかに、スタッフがアフリカ現地で選んだエチオピア、マラウィ、ケニア、西アフリカの布、アクセサリーや雑貨、オリジナルTシャツなどに人気が集中しました。おかげさまで売れ行きは好調、活動資金をいくらか増やすことが出来ました。WEB担当のサムソンがエチオピアで撮った写真展も大好評。またプロジェクトの重要な活動の一つである調査も、今年は「日本におけるアフリカ情報」というテーマで、日本・アフリカの大学生ボランティアが2日間に渡って行いました。来場者104人からの回答が得られ、現在分析作業に入っているところです。報告書は、日本語、英語、フランス語でWEBサイトに掲載する予定です。写真:エチオピアの遊牧民の布を熱心に見る人たち
エチオピアでは、現在、選挙結果をめぐって与党に対し、野党連合や学生の抗議行動が起こっています。アジスアベバでは、与党に反対する勢力が、交通機関を止めたり、商店を閉めることで政府にプレッシャーをかけており、一般車両も自粛するよう呼びかけているということです。バハルダール、アワサ、ジンマ、ゴンダールなどの地方でも学生の抗議行動や学生逮捕が報告されており、最近の情報では、与党と野党連合が選挙結果を再調査する方法について合意し、この結果が出るまでは双方とも相手を非難する行為は行わないとする合意文書に署名した、という報道がされています。詳しくは、外務省の海外安全HPでhttp://www.pubanzen.mofa.go.jp/何も起こって欲しくないですが、我が家でも不測の事態に備えて、水や食料、燃料の備蓄を始めました。「長い紛争から安定の兆しが見え、人々の間に元気が出てきたというのにこの騒ぎ。何とかならないものか」と近所の商店主が言ってましたが、エチオピアの多くの人たちの率直な意見でしょう。写真:普段は、バスやタクシーで賑わうアディスの中心街
実は『ドレス』や『キッチン』の出版は、インターナショナルウイメンズグループで『クックブック』を作ったことがヒントになりました。このグループは、キリマンジャロ山の麓のモシという街に住んでいたときに、仲間と各国の人たちに呼びかけて作ったもので、この本ができた2000年には、35カ国70名近いメンバーがいました。グループは、地域社会への貢献や交流を目的に様々な活動を行い、なかでもタンザニアの子どもと女性支援は活動の大きな柱でした。活動資金をつくり出すために考えたアイデアがこのクックブックで、私が言いだしっぺということで、コーディネーター役を引き受けました。本を作るといっても資金がまったくなかったので、広告料で印刷代を稼ぐことに。ホテルや商店、レストランを回ったのですが、こういうとき、女性の力とネットワークというのはすごいんですね。あまり乗り気でないオーナーのご主人に広告料を払わせ、友人の有力者たちから寄付金を集め、本を置いてくれるように交渉し、おかげで印刷代を支払っても、まだおつりがくる広告料が集まり、本も順調に売れました。各国のレシピ集めたり、本に仕上げたり、途上国で印刷する過程では苦労もしましたが、この経験が、多くの女性たちの自信につながったことは言うまでもありません。写真:完成した本と出版パーティーに集まったメンバーや来賓
最初に出版したおしゃれなアフリカシリーズ第1弾の『アフリカンドレス』は、こんな表紙です。子どもたちや若い人たちに、もっとアフリカに関心を持ってもらうには「どうしたらいいだろう?」って、自由が丘をスタッフの陽子さんと話しているときに『ドレス』のアイディアが閃きました。それじゃあ『ドレス』の次は『キッチン』で、その次は『リビング』、『アート&クラフト』も入れよう、と話は盛り上がり、すぐに二人で本屋さんに直行。こんな感じの本がいいね、こういうのも入れようと話が進んでいきました。始めは、雑誌形式で一般の人を対象に考えていたのですが、まずは学校や青少年活動の場で使ってもらおうと、本として出版することにしました。「これまで見たことのないね」っていう本にしたかったので、写真やレイアウト、取材にこだわり、1年に一冊というペースで発刊しています。多くのアフリカに関心のある人たちがこの本を支えてくれていますが、本づくりや販売を通じてお互いの存在を知り、そこからまた新しい「何か」が生まれるといいなと思っています。
約1年ぶりに、休暇をとって日本に帰っていました。本の出版、WEBサイトのリニューアル、アフリカンフェスタへの出展を予定に入れた帰国だったので、のんびりできたのは、ほんの数日。それでも、多くの人の協力のおかげで、すべてのミッションを完了することができ、満足の休日でした。1年がかりで制作・編集したシリーズ第2弾の『アフリカンキッチン』は、大好評の滑り出しで、フェスタで200冊、本を手に取った二人に一人が買って行ってくれました。「ゆったりとしたアフリカの風景写真がいい」キリマンジャロのマーケット写真と説明は圧巻」「レシピ、ぜひ作ってみたい」「アフリカはとても遠い国なので先入観があって、本を読んで理解が違っていた事がわかった」「フルカラーで、この情報量。1000円で大丈夫?」と、採算を気にかけてくれるプロの編集の方もいました。おしゃれなアフリカを見てもらおうと、レイアウトや内容、写真など、こだわりながら作っている本なので、その辺を受け入れてもらえるのは、本当に嬉しいです。本の収益はすべて、アフリカの未来を担う「アフリカの子どもと女性のための教育プロジェクト」に使います。ブログをご覧くださっているみなさんにも応援して頂けると助かります。本は、ここからhttp://www.africa-rikai.net申し込めます。




