chekereni

アフリカ理解プロジェクトのイベント情報

アフリカ理解の促進を通じて地球市民の育成を目指すNGO、アフリカ理解プロジェクトが企画するイベント情報です。

2005年04月

17 4月

グラゲ少年物語

200.10.20 027.jpgグラゲ少年物語

「民族の博物館」と呼ばれるエチオピアには、80以上の民族が住んでいます。多様な民族のなかでも、南部に住むグラゲの人たちは、ケニアのキクユ、タンザニアのチャガのように、勤勉で知られています。「怠惰は罪であり、勤勉は成功の鍵。」と心得るグラゲ社会の経済活動には、身分制度(カースト)や男女差別(ジェンダ)、階級(クラス)による社会的な制約がないのだそうです。最も有名な話に「グラゲ少年物語」があります。グラゲ民族の少年たちは、5歳くらいになると首都のアディスアベバに出稼ぎに出かけます。そこには、すでにグラゲの先輩少年たちがいて、靴磨きの道具を貸してくれます。靴磨きである程度お金を作ると、今度はタバコやガムを売る仕事、そして乗り合いバスやタクシーの車掌、何年か後には仲間と小さな店を出し、最後に東アフリカ一の規模を誇るマルカートの店主となる。そして今度は、故郷の少年たちを助ける。こうしてグラゲの人たちは、エチオピアで有数のお金持ちになっていくのだそうです。以前視察した、遊牧民族を支援する現地NGOのスタッフが、自分や自分たちの社会を誇りに思う人材の育成を目指していると語っていましていると語っていました。厳しい自然環境であればあるほど、コミュニティの結束が必要ということでしょう。
9 4月

東アフリカ最大のマーケット

2005.3.27 001.jpgイタリア占領時代に由来し、イタリア語で市場という意味を持つ「マルカート」は、東アフリカ最大のマーケットと(露天市としては、アフリカ一とも)言われています。最大というのが売り場面積を指すのか、店の数を指すのかは分かりませんが、ちょっと歩いただけでも、店の多さと品数に圧倒されることに間違いありません。ロバや山羊、買い物客、荷物を運ぶ人、行きかう車で、いつもごった返していますが、エチオピア各地から集められた物産、中近東やアジアからの物品、塩、香辛料、乳香、チャットなど古くからのアフリカ交易品、装身具や工芸品、廃品リサイクルなど、見て歩くのに飽きることがありません。写真は、香辛料を扱うお店です。エチオピア料理に使う材料の唐辛子(バルバレ)、辛い唐辛子(ミットミッタ)、胡椒のようなスパイス(コラリマ)、豆類、紅茶、油が並べられています。スパイス15種が入っているバルバレ粉1/2kg=13ブル=約180円
2 4月

白い金塊

2005.3.27 017.jpg人間が塩を採る方法には、1.海水を天日に干す 2.海水や塩分を含んだ砂を煮る3.岩塩 4.塩性植物の灰 5.塩を含んだ沼地や塩湖 6.塩分を多く含む野生動物の肉や血があるそうですが、アフリカではこのすべての方法が行われています。塩は、長い間エチオピアのような内陸国では貴重品でしたが、今では、岩塩、海の塩、輸入塩などが、安価で買えるようになりました。塩一塊が金一塊と交換できたという「塩金交易」の塩を見たくて、「マルカート」に行ってきました。東アフリカ最大といわれるこの市場には、布、香辛料、伝統衣装・民具、食料、生活雑貨はもとより、ラクダや武器、リサイクル品といったものまで何でも揃っています。かつては巨大な市場の大きな部分を占めていたという塩売り場も、今では洋服・靴売り場の一角に小さく軒を連ねているだけです。岩塩や地中から染み出させた塩を型に入れ干した塩の塊は「白い金塊」のように見えます。砂が多量に混じっているので食用ではなく、家畜用に使われるということですが、ほんのりとした甘みが感じられる美味しい塩でした。
350g=2ブル(26円)
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