グラゲ少年物語
「民族の博物館」と呼ばれるエチオピアには、80以上の民族が住んでいます。多様な民族のなかでも、南部に住むグラゲの人たちは、ケニアのキクユ、タンザニアのチャガのように、勤勉で知られています。「怠惰は罪であり、勤勉は成功の鍵。」と心得るグラゲ社会の経済活動には、身分制度(カースト)や男女差別(ジェンダ)、階級(クラス)による社会的な制約がないのだそうです。最も有名な話に「グラゲ少年物語」があります。グラゲ民族の少年たちは、5歳くらいになると首都のアディスアベバに出稼ぎに出かけます。そこには、すでにグラゲの先輩少年たちがいて、靴磨きの道具を貸してくれます。靴磨きである程度お金を作ると、今度はタバコやガムを売る仕事、そして乗り合いバスやタクシーの車掌、何年か後には仲間と小さな店を出し、最後に東アフリカ一の規模を誇るマルカートの店主となる。そして今度は、故郷の少年たちを助ける。こうしてグラゲの人たちは、エチオピアで有数のお金持ちになっていくのだそうです。以前視察した、遊牧民族を支援する現地NGOのスタッフが、自分や自分たちの社会を誇りに思う人材の育成を目指していると語っていましていると語っていました。厳しい自然環境であればあるほど、コミュニティの結束が必要ということでしょう。
「民族の博物館」と呼ばれるエチオピアには、80以上の民族が住んでいます。多様な民族のなかでも、南部に住むグラゲの人たちは、ケニアのキクユ、タンザニアのチャガのように、勤勉で知られています。「怠惰は罪であり、勤勉は成功の鍵。」と心得るグラゲ社会の経済活動には、身分制度(カースト)や男女差別(ジェンダ)、階級(クラス)による社会的な制約がないのだそうです。最も有名な話に「グラゲ少年物語」があります。グラゲ民族の少年たちは、5歳くらいになると首都のアディスアベバに出稼ぎに出かけます。そこには、すでにグラゲの先輩少年たちがいて、靴磨きの道具を貸してくれます。靴磨きである程度お金を作ると、今度はタバコやガムを売る仕事、そして乗り合いバスやタクシーの車掌、何年か後には仲間と小さな店を出し、最後に東アフリカ一の規模を誇るマルカートの店主となる。そして今度は、故郷の少年たちを助ける。こうしてグラゲの人たちは、エチオピアで有数のお金持ちになっていくのだそうです。以前視察した、遊牧民族を支援する現地NGOのスタッフが、自分や自分たちの社会を誇りに思う人材の育成を目指していると語っていましていると語っていました。厳しい自然環境であればあるほど、コミュニティの結束が必要ということでしょう。